中山佳尚

Sun, 16 Mar 2025 01:24:51 JST (9d)
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経歴 Edit

  • SEG化学科非常勤講師(大学生講師)。
  • 北海道札幌南高校卒業。
  • 東京大学理科三類入学、東京大学医学部医学科在籍。
 

授業 Edit

  • 化学FGHコースで高2化学FGを担当することが多い。
  • 大学生講師ということで出講回数が限られている模様。
  • 授業の流れは他の先生とは異なり、特徴的である。
    • プリント・ノートを用いた講義と合間に挟まれる問題解説で構成される。年代が学生と近いこともあり、学生と近い距離感で接してくれる。自身の高校時代の話や大学であった面白い話などを雑談してくれる。授業進度は早めで生徒も集中力を必要とされるが、合間合間の緩い雑談が息抜きとなる。
    • 講義内容をまとめたB4版のプリント、ノートを行き来しながら授業が進む。授業初回で授業方針を毎回提示なさる。プリントでは「高校生として最低限理解しておくべき内容」を勉強し、ノートを使いながら補足していくとのこと。その後、関連範囲の発展的内容(多くは数学や物理を背景した発展事項であるが、生物学の背景がある興味深い題材を解説されることもある。後述。)をノートで授業される。
    • B4版で配布されていたプリントは、B5冊子に切り替えていくとのこと。生徒にアンケートをとり、冊子の方が便利だという意見が多かったからとおっしゃっていた。このように、生徒の意見を積極的に取り入れている点も師の良さの一つと言える。
    • プリントのおかげもあり、板書量はそこまで多くない。ノートを取るのが億劫な生徒でも、それほど気にならない程度である(実際、板書量が売りの阿部太朗先生から逃げてきた生徒も一定数いる)。
    • 実際には板書量の割に解説されている内容が多い。特に、高校範囲の内容ながらも、図を用いて色々な観点から補足されているので、一つの内容についても深く理解できるように設計されている。発展的内容についても、数学や物理の進度を考慮し、イメージや簡略化した補足(「SEGの数学や物理の先生にこんなテキトーなこと言ったら怒られるから内緒ね?」)をしてくださる。
    • 板書レイアウトは白・赤・黄の3色。字は大きな丸文字で見やすい。図も、生徒が自習や試験本番で真似できるようなシンプルなものでわかりやすい。
  • 師のオリジナルプリントはわかりやすさ・使いやすさから受講生に好評である(他のクラスを受講する生徒の間でも密かに人気を評している模様)。
    • プリントは高校化学の必須事項を図・例題・解説を盛り込みまとめたオリジナル教科書に相当している。授業では、「高校生として最低限理解しておいてほしい内容はプリントにまとめてある」と何度も強調されている。多数の明快な図を用いながら充実した説明が載っており、プリントだけでも十分勉強できるような質の高いものである。
    • 授業では、まずプリントを用いながら高校化学の重要事項について説明が進んでいく。この際、プリントに載っている図を板書し、それに書き込む形で解説する。解説内容はおおよそプリントの内容と同じであるが、プリントでは文章で説明されているところを端的に補足してくれるため、授業内での理解や授業後の復習に大変効果的である。この点について、「最低でも一度くらいは手を動かしてお絵描きしながら勉強したほうが、イメージがわきやすくて力になる」とおっしゃっていた。
  • 授業中には数多くの問いかけがなされる。 
    • プリントの補足解説では、プリントには載っていない関連発展事項や、思考力が試される問いかけが行われる。この問いかけは大抵初学の高校生には難しいが、解説中の内容と想像力・発想力を使うことで答えられるものになっている。「マニアックな知識を身につけるオタクになるのも良いが、みんなが知ってる知識を使って違った観点から頭を使える人になれると、よく勉強してるね、という感じ」ともおっしゃっていた。
    • この問いかけについては、ノートに書かせる場合が多い。この際、「なんでもいいしキーワードだけでもいいし的外れでもなんでもいいから、とにかくなんか考えたり思ったことを書いて」と毎回強調される。「書かないよりは間違える方がマシ。書かないは何もしてないのと同じ」と付け加えられる。
    • とは言っても、書かないからといって指摘を受けたりすることはない。何かを書いておくと、巡回中にコメントをくれたり、正解していると「いいねえ!」などと声をかけてくださる。
    • 問いかけに無理をして答える必要はない。師としても、一度自分で頭を働かせて欲しいようである。授業では、問いかけの後に少し考える時間を作ってくれる。
    • ちなみに、模試や試験・過去問などで演習をし始めると、この問いかけと類似した問題に出会うことがあり、これについても「時たま試験などで題材になることもあるから」と補足されている。
  • 高2の講義の段階から演習の機会を取り入れている点は他の先生と大きく異なる特徴である。
    • プリントには例題と講義問題が収録されている。例題は、初学の段階から身につけていきたい典型問題、講義問題は授業範囲ごとに2問程度準備されている本格的な問題である。
    • 例題は解答解説ともにプリントに載っており、必要性・重要性の高いものについては授業内で解説してくださる。授業時間の都合上、解説が省略される問題もある。高校の実力試験や模試でよく出題されるような典型的な問題がほとんどであり、復習の際に必ずできるようにしておきたい。「化学の勉強は、理解すべきことを理解し、典型的な問題は繰り返し解いてスラスラできるようにしておくのが基本」とおっしゃっていた。
    • 講義問題は、次回の授業までに生徒に予習させ、講義内で解説したのち、生徒の予習ノートを回収する宿題形式。とは言っても、提出を義務として要求する雰囲気ではなく、提出するとチェックしてくれるという感じ。生徒が忘れたことを謝ると、「いいよいいよ、次持っておいで、ありがとう」と優しく対応されている。
    • 講義問題を取り扱うタイミングは学年や講座で異なる模様。
    • なんと言ってもこの講義問題解説は先生の見どころの一つである。授業で扱った基礎事項を改めて確認しながら、思考力を必要とする考察問題や計算問題について解説を行う。普段の講義でも図を描いて勉強することの重要性を強調されているが、そのありがたみは問題解説で実感される。問題の状況をシンプルな図を使って整理し、わかっていることと未知数を書き込む。その上で、一本の式を立式するというスタイルで、試験答案にもそのまま応用できる実戦的なものである。最初から的確な図を描くのは難しいが、「まずは僕の図を真似て問題集とか解いてみて、完璧にできるようになったら今度は自分なりのやりやすいアレンジを入れてみて」とのこと。
    • 解説授業では、自分の予習ノートになぜ間違ったのか?、どうすれば正解できたか?、という反省をメモしておくようにと指示される。回収する目的は、この反省点に対しコメントをつけることだそうで、「化学の勉強に限らず、人として、自分のできないところを自覚して改善できるというのは大事なこと」とおっしゃる。
    • とはいえ、たとえば説明問題の添削や、計算過程の添削、別の解法に関する妥当性もコメントしてくださる。非常に面倒見が良い。
  • プリントの補足解説以外に、発展的な内容を解説する際にノートを使用している。
    • ノートを用いた発展講義では、かなり深い内容まで扱われる。理論では量子化学や熱力学、反応速度論の解析、複雑平衡の解析などを題材とされる。無機では理論を背景とした軌道の考察や、錯体の考察、金属有機化学などを扱う。有機化学ではフロンティア軌道論や反応機構や人名反応、最新の研究トピックスなどを説明する。内容としてはかなり難度の高いものであるが、身近な例を使ったり、計算過程・数学事項の補足などをこまめに行ってくれるので、説明についていくことは可能である。特に難しい部分については、途中で理解できているかどうかを挙手させて確認してくださる。このような内容の過程でも、生徒に対して考察させることは欠かせない。プリントの内容やこれまで板書した計算過程などに注目させ、なるべく自力で答えを導けるような考察を投げかけてくださる。高校生とは思えない内容に対し、自分で考察ができるという瞬間の全能感がある。「趣味で授業しているわけではないので、発展的内容でも無理なく考察の価値があり試験の題材となったり、大学に入ってからの助けになるように選んでいるつもり」とのこと。
  • 有機化学講義では、プリントを中心として有機反応の分類と反応理論が解説される。整理の方針がSEG化学科の中では特徴があるが、体系的に理解しやすく受講生から定評がある。
    • SEG化学科の伝統から逸れず電子の振る舞いを重視した反応理論の解説を行う。しかしながら、授業構成は特徴的である。置換・付加など有機反応全体を反応系統ごとに分けて授業する他の先生方とは異なり、教科書・問題集的な物質区分で授業される。その理由として、「学校の副教材とか重要問題集で復習するときに、セクションがわけわかんなくなるじゃん」とのこと。
    • プリントには有機反応が見やすくまとめられており、補足説明も充実している。授業ではこれらを抜粋して印象付けるとともに、補足として電子に注目した反応機構の説明を行なっている。反応機構と電子の振る舞いがわかりやすいように、構造式中に電子の動きや電荷の変化を丁寧に書き込み整理していくスタイルである。
    • プリントの例題を用いて、異性体の書き出し方が説明されるが、非常に使いやすい手法である。「異性体の書き出しは苦手とする生徒が多いが、テキトーに書き出すというものでなく決まった方法があるので訓練するだけ」とのこと。
    • 講義問題では、反応に関する知識の復習もしながら実践的な構造決定の手法について解説される。これも非常に実戦的であり、その明快さには目を見張るものがある。問題の題材となっている研究背景(NMRやクリックケミストリーなど)についても歴史的背景や現在の研究情勢などについて雑談してくれる。特にNMRは師の研究経験から勉強する機会があったとのことで、発展講義の中でも詳しく解説される。
    • 高校有機を土台に、電子論をベースとした反応機構の考察や人名反応といった発展的トピックも扱ってくれる。生命有機化学やフロンティア軌道論、クリックケミストリーなどの最近の研究トピックス、NMRなど有機合成化学における基盤技術の解説などもなされる。「どれも高校生として必須ではないが、入試問題の題材となりつつあり、大学でも理系に進学する限り必ず学んだり、実習や研究に参加する機会のあるテーマ」とのこと。
    • 2024年度より、有機化学と高分子の授業数が増え、冬季講習にて高分子に関する解説が増えた。他分野と異なり、詳細な反応理論などにはこだわらず膨大な知識量を容量よく整理することに注力されている。構造や覚え方、性質などについて多数の図を用いながら視覚的に理解しやすい工夫がなされており、良質な教材である。演習として多糖類とペプチドの構造決定を題材としながら、授業内で高分子に関する知識や基本的な考え方をレクチャーされる。
    • 特に糖類の構造式について、グルコースの構造式を覚えればそのほかの単糖や二糖は丸暗記せずとも構造をかけるようになるという独特の教え方をなさる。結局書き方は覚えなければならないのだが、師曰く「書き方をまず覚えて、これを何回も手を動かしながらたくさん描く練習をすれば自然と構造式を覚えられる」とのことで、高分子の復習の際には手をたくさん動かす重要性を強調される。
    • 「有機化学の最後の授業」という理由で、かなり難易度の高い構造決定の問題を題材に、有機化学の知識や構造決定の基本技能を総点検される。地道に書き出すことを強調される師に似合わず、この回の構造決定の方法が「気づけば一撃で」というもので、非常に無駄がなく美しい。
    • 天然物の範囲は生物との繋がりが強く、生物学の基本知識や化学に関連する背景情報なども解説されており、師の強みが現れた講座になっている。プリントには、天然物の最後に生物学に関係する解説が補足されている。
  • 無機化学では、情報の整理と反応式を書き方を身につける上で非常に優れた講義をなさる。
    • 特に反応式については、単純に覚えることを強要するテキストや教師が多いことを批判されており、「いくら記憶のリソースがあっても、丸暗記では到底足りない」と繰り返し指摘される。その上で、反応式を大きく分類して書き方の共通項を理解させ、例外的な反応式のみ仕方なく覚えるようにとおっしゃる。「試験会場では頭が真っ白になることもよくあって、丸暗記したものはその時何もかけなくなって詰むよ」とのこと。
    • 複雑な反応式は、現象の段階ごとにかき分けて、それらを足し合わせればそれほど難しくないと強調される。
    • 無機化学は、高校化学として覚えるべきことをプリントを用いながら整理されているスタイルである。非常にまとまっていて、これも秀逸なプリントである。
    • 発展的内容は、理論化学のように大まかな講義内容のまとまりに合わせて途中で盛り込まれる。その内容は多岐に渡り、X線結晶構造解析法や各種分析科学的実験手法のほか、金属に代表される各種物質の特徴的な振る舞い、金属錯体形成などについて、軌道理論を用いた本格的な解説がなされる。滴定に関しては定量的な考察に関する諸注意や重要性を強調しつつ、試験の上でも役立つ機会が多いとのことで時間を割いて解説される。
    • 発展講義内容そのものはかなり踏み込んだ難易度の高いものであるが、比較的講義時間に余裕があることもあり、春季講習や1学期の知識を振り返りつつ、丁寧に補足しながら解説してくださる。これまでの知識を復習しながら新しい内容を学び考察する経験ができ、とてもためになる。
    • 「生物無機化学講義」と題して、遷移金属が生体内で果たす役割を解説する時間がある。プリントは詳しい教科書になっているが、授業で扱うのは一部である。生物選択者ではなくてもわかりやすいように授業してくださり、生物学の面白さを感じ取れる。無機化学で学んだ遷移金属の性質が生体内でどのように発揮されているか、理論を結びつけながら説明される。
  • 授業ではフィードバックシートという、生徒自身の一週間の振り返りや来週の目標、授業への改善点や雑談・質問を自由に書いて提出できるものが毎週配られ、授業最後に回収される。「質問に来るのが苦手な生徒でも自由に相談や雑談しやすいように」とのことで、次の授業で丁寧に返事を書いて返却してくださる。これにより、生徒の状況を把握しおいて行かないような工夫がなされている。
  • 授業の質問、進路・学校の相談、部活や休日などの雑談など、何を書いても親身な返信をもらえる。師について聞いてみることも可能で、師のプライベートなどを知ることも可能である。
 

人物 Edit

  • 基本的な授業方針として、「高校生として理解すべきことをしっかりと身につけながら、思考・考察をできるようになってほしい」とのことである。
    • また、「高校生の最終目標はあくまで試験に合格することであり、その過程で発展的な知識を身につけたりしてほしい」とのことで、学問的な体系を重視するSEG化学科の中では少し割り切っているタイプである。
    • とはいうものの、化学を学問として学ぶことを大切にされており、 SEGの主義主張を共有していることは想像に難くない。思想の方向性としては、同じくSEG化学科講師吉久寛先生に近い部分もあるかもしれない(割り切りながらも学問的な厳密性にこだわる側面があり、こちらもかなり雰囲気が異なると予想される)。逆に理論・無機・有機を学問的体系として一本の筋で講義される阿部太郎先生の授業とは雰囲気もかなり違うと思われる。さまざまな目的を持って受講する生徒にとって、師の授業はレベル・好みを含めて万人受けの傾向があると思われる。
  • プロ講師ばかりのSEG化学科の中で唯一の学生講師である。そのため、ややSEG内で知名度が低い側面もあるが、学力層を問わず充実感を感じさせる授業を展開している。FGクラスであっても、授業内容自体は上位クラスと変わらないと感じる学生も多く、通年を通して師のクラスを選択している学生も少なくない。
    • Fクラスと比較してもかなり初歩的・基礎的な内容から扱い、Hクラスと比較しても遜色ない高度な内容・発展的な内容を扱う印象がある。師は化学の勉強を簡単なことから段階的に進める重要性を繰り返されるが、授業設計も同様である。
  • 人柄は穏やかでゆるい。
    • とにかく面倒見が良い。わからないこと、困ったことがあれば遠慮なく師の元へ通うべきである。
    • かなり学生目線で話してくれる。いわゆる「勉強を頑張るべき、なんでできないんだ」というような指導者という感じではなく、生徒の状況を理解した上で可能な限り成長できるアドバイスを考えてくれるタイプ。厳しいこと・怖いことはほとんど言わないが、的確なアドバイスながらあまりにも優しく相談に乗ってくれるので、むしろ頑張って認めてもらいたい、と感じる生徒も多い。
    • 口癖は「僕ってテキトーだから」。なお、宿題添削なども含め、テキトーな要素はない。雰囲気はテキトーそうであるが…
    • 学生の学校生活や部活動を尊重しているようで、「特に高2のうちは、イベントを楽しむのも学生の仕事だ」とよくおっしゃっている。実際に、文化祭や部活の大会などで欠席したり復習が追いつかなかった時でも、相談するとフォローアップしてくださった。
    • 総じて、生徒の部活や学校生活とSEGの勉強が両立できるように寄り添ってくださる。
    • クリスマスの話題に敏感。12月に新宿を歩くのは憂鬱らしい。12月のクリスマス前後の日程に仕事が入ることを「クリスマスの予定がないことを前提としたスケジューリング」と揶揄されている(師は仕事が大好きな様子なので、本気で気にしているわけではなさそう)。
    • とはいうものの、毎年同性の友人と二人でイルミネーションのイベントに遊びにいくのが恒例化しているそう。おそらく師ら以外はカップルだらけだろうが、毎年の楽しみにしているらしい。これについて、「大学一年の時にノリで六本木に参戦したのが始まり」らしい。
  • 学生一人一人をかなり細かく気にかけていらっしゃるようで、授業が難しかったり、化学が苦手な生徒でもついて行きやすい雰囲気を感じる。
  • 高3生の後期テストゼミの採点・添削も担当しているようで、高2生の授業ではテストでよくある間違いについて注意換気される。「来年みんなはこういうミスしないでね」「まあでも、結局みんな間違っちゃうんだけどね…」などとおっしゃり、悲しんでいる様子。
  • 師自身はSEGのOBではなく、学生講師の中では珍しい。
    • 英語科の講師はOB・OGの学生が多い(化学科はやや高齢化が進んでいる)。
  • 生徒が話しかけやすい気さくな雰囲気。どんな相談や質問にも乗ってくれる。おしゃべりにも付き合ってくれる。教え子との雑談は師の楽しみの一つとのこと。
  • 質問対応はとても丁寧。
    • どんなに初歩的なことでも、授業内容を振り返りながらわかるまで付き合ってくれる。持参の問題集なども一緒に考えて不明点を解説してくださる。添削などをお願いすると、来週までにきちんと見ておいてくれる。
    • 進路の相談や模試の成績など、化学科講師の範囲を超えた相談にも、自身の経験などを交えながら親身に答えてくれる。
  • 師自身が医学部生ということもあり、医学部入試に関する話題や、医学部生の生活、医学部の授業などについて話を聞ける機会が多い。医学部受験を考えている生徒はぜひ気軽に相談してみるとよい。授業でも、医学部の入試問題形式や、出題傾向について触れられる機会がある。
  • 高校時代には化学の実験をたくさん経験する機会があったそうで、授業でも実験の方法やコツ、失敗例などについて経験豊かな雑談をなさる。講義では化学という科目の性質もあり、実験する人の立場から実験計画、データ収集、考察などに関して学生に問いかける。
  • 大学入学以来医学系の基礎研究をされているとのこと。詳細な研究テーマは不明であるが、幅広い生物種に関するトピックスや実験手法に関する手技、豊富な実験経験などから、かなり熱心に研究されているようである。「ありがたいことにいろんな先生方から勉強させてもらえる機会があって、幅広く知識や技能を身につけられた」とのこと。
  • 高校時代には物理・化学をメインに、生物の勉強もされていたそうで、この影響もあるだろう。入試生物に関する知識や情報にも詳しい。実際、受験科目は物理化学であったにも関わらず、生物選択の生徒の相談にも乗っている。
  • 東京出版「大学への数学」2021年8月号「東京大学理科3類への道」にて、受験勉強のメンタルについて寄稿されている。