吉久寛

Thu, 06 Mar 2025 16:50:04 JST (19d)
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吉久寛(よしひさ ひろし)は、科学的教育グループSEG化学科講師。姉妹校横浜Educa代表。

経歴 Edit

  • 大阪府出身。
  • 麻布高校卒業(SEG8期生)。
  • 東京大学工学部工業化学科卒業。
  • 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了。
  • 元東京理科大学理学部第二部化学科・群馬大学工学部講師
  • 科学的教育グループSEG化学科専任講師
  • 姉妹校横浜エデュカ代表・化学科講師

授業 Edit

  • 化学をストーリーとみなし、雑談や具体例を通じて化学の本質に迫っていく。
    • 高1春期講習「物質をつくる原子の構造」の初回授業で、先生の授業のスタンスやその根本となる“常識”についての話をされる。
  • 理論化学の授業では、最初に興味深い話題やつかみを用意して、そこから徐々に深い部分に関するストーリーを展開する。
    • 先生の豊富な人生経験から繰り出される雑談はそれ自体がとても面白いが、それぞれ化学の事柄と結びついているため授業の理解度も上がる。
    • 高1化学YZコースのような時間があるコースでは、授業の最後に一見化学と関係のない面白い「宿題」を出して、次の授業の最初にそれを解説したりする。
      • 「シャンプーを2回に分けて洗うと効果が上がるのはなぜか?」、「山を越えた先に一軒だけある店に客を入れるにはどうすればよいか?」など。詳しくは授業で。
      • 速習コースでは時間的余裕がないため上記のような問題は休み時間を挟み生徒に考えさせてから解説する。
    • 「化学平衡」の授業では、授業の最後に自身の専門である非平衡(高校範囲外)について熱く語られる。この他にも、高校範囲をより深く理解するため、範囲外の内容を説明することがある。
      • なお、解説はとても分かりやすいので、「ついていけないのではないか」と思う必要はない。
    • このように、先生の授業には面白く学ぶための工夫が随所に凝らされているので、学校の化学の授業が暗記ばかりで「辛い」「つまらない」と思っているような人でも化学が好きになること請け合いである。
  • 無機化学は暗記で済まされがちな分野だが、先生は「なぜそうなるか?」「なぜそれが有用なのか?」を理論的に説明する。
    • 先生の雑談が最も輝くのが無機化学の講義である。雑談をしすぎて1時間以上延長することも。
  • 有機化学は電子論をつかって反応の理屈から説明する。反応が起こる理由をしっかり押さえた上で、最後は記憶するよう仰る。
  • 演習やテストゼミでは一転して、化学の話よりも「いかにして受験で点を稼ぐか」に焦点を当てて授業を展開する。
    • 先生曰く、「自分は化学よりもセコい1点をとることの方が得意」とのこと。最後時間がなくて追い詰められたときにどうするか、といった趣旨の話が多い。
    • 特に計算分野(滴定や気体の計算問題など)では、正しい計算よりも「雑でもいいから速く答えを出すこと」を重視している。
    • 吉久先生が比例法を頻繁に用いるのに対し、阿部太朗先生はそのような考え方は用いず、厳密な解法(→近似、という流れ)をとることが多い。どちらを好むかは人それぞれである。
  • 授業は30分延長がデフォルトである。
    • 10分延長し「まだ20分ある」と仰って、そこからさらに30分程度授業なさることもある。
    • 「災害が起きてみんなが帰れなくなったら朝まで授業できるね!」と仰っていたことも。
    • SEGの先生方全般に言えることだが授業が大変面白いため、特に腹は立たない。
  • 最近の東大の傾向を悪く形容される。物理科の有川先生も同様のことを話されていた。
  • 奥さんは同じくSEG8期の卒業生である。

担当授業 Edit

  • 受験化学演習G
  • 受験化学速修
  • 高2化学Z
  • 高1化学Z

 (その他、代表を務めるエデュカで1~2講座を担当)